原因というにはあれですが、
クアルコムが今年1月のCES 2018で発表した、Bluetoothオーディオ向けの新SoC「QCC5100」を使ったリファレンスデザインを2018年の第3四半期(7月〜9月ごろ)から提供を始める予定だからというもの。
そうするとこれから製品を開発し始めるということなわけで、来年2019の1月頃に出そうな見通しみたい。。
「QCC5100」とは
「QCC5100」ですが、SoC(System on a chip)で1個のチップ上にAD・DAコンバーター、DSPとマイクロサイズのCPU、Bluetooth信号伝送に必要な送受信機や電源管理の回路などを集積統合したものです。
QCC5100の主な機能
- クアッドコアのCPUとDSPを搭載。CSR8675に比べて約2倍に
- aptX、aptX HDコーデック対応
- Bluetooth 5.0に対応して、BLEの最大速度・最大通信距離のパフォーマンスが向上
- I2Sインターフェイス
- ノイズキャンセリング機能
- TrueWireless Stereo Plus(TWS Plus)で音途切れ防止
特に最後のTWS Plusは、「Snapdragon 845」との組み合わせての利用になるみたいだけど、
再生機器側で先にL/Rの信号を分離してから、左右のイヤホンに独立した音声ストリームをダイレクトに送り出す新技術で、
情報が分離されることで各転送ビットレートを低く抑えられ、信号伝送の安定性が上がり音がより切れにくくなり、またバッテリーが長持ちするようになるという
無線イヤホンとしては重要なポイントが改善される優れものなのです。
完全ワイヤレスイヤホンの音切れ問題が解消!? 新規格「TWS Plus」とは - 価格.comマガジン
また、伝送時の遅延性能もだいたいaptX Low Latencyのレベルにまで高めるみたいで、そうすると動画を見る際の音の遅延もそれほど問題にはならなくなりそう。
「CSR8675」とは
今出ている無線イヤホンは 「QCC5100」の前世代のチップで、2015年に米Qualcomm社に買収されたCSR社時代のものになります。 LDACやaptX HDで使われているチップでもあります。
CSR8675の主な機能
- DSPのパフォーマンスを最大120 MIPSに向上
- 統合型高性能ステレオDACおよびADC
- 24 bitデジタル・オーディオのサポート
- 2 x I2Sインターフェイス
- 1 x SPDIFインターフェイス
- Bluetooth v4.1サポート
- 16Mb内蔵eFlash、最大64Mb外部シリアル・フラッシュ
- 6 x 静電容量式タッチセンサー入力
- ANCフィードフォワード・アーキテクチャのサポート(ノイズキャンセリング機能)
この内臓されたDACの機能はそれほど高くない模様。公式サイトでは探せませんでしたが、以下サイトが参考になります。
対策としては、I2S出力のあるBluetoothチップにより、自前で高音質なDACを準備すれば良いみたい。 でもそうすると、Bluetoothイヤホン単品でというよりレシーバーを購入な気がする。それはお手軽快適なのだろうか・・。
まとめ
2019年まで待てる人は、Snapdragon 845以上搭載のスマホ or タブレットと、QCC5100採用の無線イヤホンで快適通勤が正解 ですな!!。が、オレは待てるのだろうか??